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:::mido :::

考える。心の中をぶつぶつと整理。思ったことや感じたことを、撮りだめ、書き留めていく場所、伝える場所。

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カンジョン村のこと①

【2014年Eaphet韓国スタディーツアー】

カンジョン村は、韓国済州島にある人口2000人に満たない小さな村だ。   平和な村が、海軍基地建設により分断され、人々の声を無視しながら建設が始まり、今日も基地の建設が進められていっている。 

 

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1993年、国策として、済州島に海軍基地建設が決定されたが、済州島の反対もあり中断されていた。その後、2007年、「武装無くして平和は守れない」とし、52万㎡海軍基地の建設工事を再開した。2007年4月、住民1900人の内、87人のみが参加して行われた村会議で、海軍基地誘致を拍手で決議し、誘致希望が発表された。2007年5月には、道知事による誘致発表がなされ、7月に、その通報をうけて、「済州海軍基地阻止・全道民対策委員会」が結成される。2007年8月、カンジョン村で行われた住民投票では、村の有権者1050人のうち、725人が参加し、反対680人・賛成36人・無効9人という結果になった。

しかし、この住民投票は、無効なものとして扱われた。また、すでに土地の収用が行われ、基礎建設が始められていた。2009年12月、済州島議会が、カンジョン海岸絶対保全地域解除。2010年11月には、知事が再度誘致を発表した。2011年2月、海軍、サムソン建設、大林建設が、海軍基地予定地に事務所を開所。2011年8月、海軍基地建設敷地施設保護の為に警察が、人力と装備を増強配置し、9月にはフェンスの設置が完了された。2012年2月、イミョンパク大統領が米韓FTAにて、済州島海軍基地建設続行を再伸。3月、国防部長は、「民軍複合観光港」を取り消し、「海軍専用基地」と発表。住民たちの信仰と生活の大切な場所、グロムビ岩の爆破がはじまった。

 グロムビ岩とは、カンジョン村の人々にとって、特別な場所である。1.2kmにも及ぶ黒い溶岩の岩が広がり世界的にも珍しい風景をつくり出していたし、済州島ソギポ市民の70%が利用する湧き水の水源でもあった。この湧き水を人々は、済州島を創ったという神話に出てくるハルマンの名前を付け、ハルマン水と読んでいたが、2012年3月に、3ヶ月にわたる毎日のグロムビ岩爆破作業が開始された。

 済州島カンジョン村は、昔から、人と人のつながりが強い村であったが、基地建設を巡り、基地建設賛成派と反対派の対立が生まれ、地域コミュニティは崩壊していった。建設反対を訴える黄色の旗を揚げる家や商店、韓国の国旗を揚げる建設賛成派の家など、目に見える形でも小さな村は分かれていったし、お互いが挨拶さえしない状況もでてきた。小さな村のコミュニティの崩壊は深刻化し、反対派の人は、反対派の人のみと賛成派の人は賛成派の人のみと人付き合いが行われたり、同じ親族同士でも意見の違いによる関係の崩壊が深刻化。そして、反対の声をあげる人々は、国や企業など大きな力に法的に訴えられ、訴訟や罰金を抱えている村民がたくさんいる。

2014年7月現在、アメリカの設計図によって、約60%の工事が進んでいる。(この割合は、予定予算の60%が使われているという意味である。) 

カンジョン村の海軍基地反対の抵抗は今も様々な形で続いている。工事は進んでいく一方であるのだが、その中でもこれからどう抵抗していくか、カンジョン村の今の状況、私、私たちに何ができるのか、そして、平和な世界の創造の為になにができるかを考えながら、少しずつ伝えていきたいと思う。

 

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f:id:mayukke18:20140703101109j:plain 警察に取り囲まれる抗議ミサ参加者

f:id:mayukke18:20140703103827j:plain 毎日11:00からのカトリックの抗議ミサ。工事メインゲート前で、建設の為に出入りする車やトラックを止めようとする。