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:::mido :::

考える。心の中をぶつぶつと整理。思ったことや感じたことを、撮りだめ、書き留めていく場所、伝える場所。

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暮らしの再構築(1)

【学ぶ旅】

=現在、ブログをリニューアル中につき、完成していないページ多々あります。=

 

 

「12月8日から11日韓国来れる?」ーーー11月中旬のある日、いつもお世話になっているホットピンクドルフィンズのドルコレオンニ(日本語だとイルカお姉さん?)から、突然メッセージが来た。

9月上旬に韓国に行ってきたばかりだったが、韓国に行ける機会があるのならいつでも行きたい。「なぜ、そんなに何度も行きたいのか」とよく聞かれるので自分自身に問いかけながら、ふと考えてみると、沢山の理由が思い浮かんでくる。まず、大好きな韓国料理を食べたいという理由ははずせない。それから、未来の為に向き合わねばと思う歴史であったり、日本や台湾で起きている事柄と同じ根をもつ社会的な問題の存在も大きい。だが、何よりもそれらをきっかけに足を運ぶ度に出会った人々とのつながり、その人々の存在こそ何度も足を運び、その土地の言葉を勉強しつづける理由なのかもしれない。

さて、本題に戻ろう。実は、今回の韓国行きの話しが、何の為なのか、本気なのか冗談なのか、その時点ではよく分からなかったが、そんなこんなで「渡航費と滞在費の問題さえ解決できれば、有給休暇使って行く!!!!!」と即答してしまった。それから一ヶ月は、日本語と中国語と韓国語で頭の中がぐしゃぐしゃになりながら、準備を進める日々だった。

 

ホットピンクドルフィンズ 핫핑크돌핀스 hotpinkdolphins は、韓国済州島の海に住むイルカとイルカたちの生息地を守ったり、水族館の狭い水槽のなかに閉じ込められているイルカたちを海に返そうという運動をしている小さな団体だ。また、海の生き物たちに国境はないからこそ、韓国のイルカや海のことだけでなく、台湾ー沖縄ーチェジュをつなぐ海を「共に平和的に生きていく海」=「共平海」にしていこうという思いを持ち,それらの地域において行われる平和運動にも携わっている。

今回はソウル青年カンファレンスの主催である「ソウル市青年ハブ」から突然連絡をもらい、企画の一つを任されたそうだ。今回のソウル青年カンファレンスは、「東アジアフォーラム」「イシューフォーラム」「パートナーズセッション」と大きく3つのプログラムにに分けられ、その中で更に細かいプログラムが設定されていた。「パートナーズセッション」とは、若者たちの団体が独自の活動事例を共有し、活動のパートナーを発見することを目的としている。セッションは、そのためのプラットフォームのような場であり、今年は7つの青年団体が海洋動物保護、環境、リサイクル、文化芸術、マイノリティーなどのテーマで、講演や展示、ワークショップなどを行っていた。

ホットピンクドルフィンズは、台湾のイルカ・鯨保護団体、沖縄のジュゴン保護団体を招き「国境の無い海の友達たち」というテーマで、各地での活動や現状を共有し合う小さなシンポジウムを行った。私は準備の段階から、翻訳と通訳、そして台湾と沖縄から来る活動家たちのサポート的な役割に携わった。

いつもホットピンクドルフィンズの二人にはとてもお世話になっているが、イルカや鯨、ジュゴンの細かい生態について、初めはほとんど分からなかったし、今も写真を見るだけで種類を判別できるほどではない。ただ、今回の仕事は、どこか新鮮だった。なぜなら、今までと違う視点で物事を見ることが出来た気がするからだ。今までの出発点はすべて「自分」であり「人」だった。また、捕鯨や動物保護の問題が語られる多くの場においては「可哀想だから守るべき」とか「昔からの文化だから…」というような意見が交わされる。私は、泳ぎが下手なので海水浴も行かないし、特別海鮮が好きな訳でもない。何よりも海辺に住んでいた訳でもないので、海への思い入れを強く持ったことがなかった。そのせいなのか、それらの意見を聞く度に、自分自身にとって遠い問題のような気がしていて、自分の言葉として何か語れる程思考も感情も移入できなかった。だが、今回の仕事を通して、頭の中である言葉たちがつながっていった。

「海の生き物」を守ることは、「海を守ること」でもあり、それは「人々の命」を守ること。ーーー

「イルカ」や「鯨」「ジュゴン」を出発点として、考えることはとても新鮮であり、今まで以上に「人間」の愚かさや身勝手さに嫌気がさした。その一方で、今までとは違った経路で「平和」について考えるきっかけになった。

沖縄や台湾でのピースキャンプを通して、通訳や翻訳とは、異なる言葉をつなぐだけでなく、思いや考えをつなぐことができるということを感じてきた。だが今回は今まで以上に必死に事前準備をしたことで、新たなことを知った。それは、通訳や翻訳という仕事は、ただ言葉や考えをつなぐだけでなく、異なる視点を得られること、新しいことに出会う機会があふれていることだ。

今回は、ピースキャンプや学生のときのボランティアとは異なる待遇をしていただいた。しかし、自己評価するならば、正直点数を付けられないし、どうしようもない程の申し訳なさが溢れてきた。そんな中でも、私が好きな人たちはみんな同じ言葉をくれた。「最初はみんなそう。最初から完璧にできる人はいない。これから先どうしていくかが大切。これから一歩ずつ成長していけば良い」と…。嬉しい言葉だけれど、この言葉に甘えてはいけない。この言葉どおり成長していけるように、いつか堂々と胸を張ってお金を頂けるように、日々の自分と闘っていきたい。

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最後に、私よりも上手な人は沢山いるはずなのに、今回の機会をくれたホットピンクドルフィンズの二人と青年ハブの方々、そして拙い韓国語と中国語(日本語も?笑)にも関わらず理解しようと耳を傾けてくれた人々に心から感謝したい。